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2010年10月 8日 (金)

落車記念日 トホホな経験

それは突然やってきた。

一瞬、何が起こったのかよくわからない。

目の前には赤のカラー舗装と草むらの緑が斜めに拡がっている。

「やっちまったかな、俺」。

痛みで力が入らずなかなか起き上がれない。

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左側面にキズ  ヘルメットかぶってて良かったと思う。

これが人生初めての落車だった。

まったく何やってるんだこの俺!

いわきクリテリウムという大会にエントリーしていたので、

風サイクルの早朝チーム練に参加させてもらったのだ。

夏井川サイクリング公園のオーバルコースを平均時速40kmで周回を重ねる集団。

8名ぐらいだったか、そのトレインに乗ろうと必死で一人周回を続けた。

トレインは速くて何度か乗りそこねた。

よし今度こそ!とコースの右端に寄りトレインが通過するのを走りながら待った。

左後方を振り向き、間合いを取りほんの少しフロントブレーキをかけた途端

いきなりフロントタイヤが滑り出し、グリップを失った車体は、左側を下にして

地面と仲良しになったのだ。

ガシャーン!

一瞬だったのでクリートをはずす暇もなく、左わき腹、背中、左脚をほぼ同時に

ドスンと衝撃が襲った。

息ができないよ。

滑った原因は路面の端に拡がっていた緑色のぬめりというか苔というか触ると

ぬめっとする植物の一種だった。

前日の雨でよけい滑りやすくなっていたのだ。

少しすると私のまわりに風サイクルの常連さんたちが集まり始める。

「大丈夫?」 「怪我は?」

店長以外、ほとんど面識がない私のことを気遣ってくれたのだ。

「じゃましてすみません、私にかまわず皆さん練習を続けてください!」

という私の声にもなぜか力が入らない。

何やら肺から空気が漏れるような不思議な感覚。

深呼吸ができないよ。

「私も何度も落車しましたよ、今日が落車記念日だね」と店長。

これが9月26日のできごと。

結果からいうとこの後、12日間の入院と相成った。

いわきクリテリウムも当然ダメー。

そんな!転倒ぐらいで?と思われそうだが思ったより重症だったのだ。

2軒目の病院からは救急車に乗るはめになった。(いいって言ったのに)

そして夜中の緊急手術。 イタ~

“外傷性肺気胸”という診断だった。

落車の衝撃で左肺が圧迫され穴が開いた。

まるでチューブにポツンと開いたピンホールのように。

そして肋骨にヒビ。

呼吸のたび空気が漏れ出し体内にたまり心臓を圧迫すると危険な状態になる。

しかも肺はしぼんで、文字通り“片肺”の状態になった。

ツインエンジンのモーターサイクルで片方のシリンダーが点火不良だと“片肺”だね

などといってたものだが、自分がそうなってしまった。

笑い事じゃなくなった。

治療方法としては、わき腹を切開し穴を開ける。

穴から透明なパイプを入れ、漏れた空気と溜まった血液を吸い出す機械を動かす。

つぶれた肺は拡がる余地ができたのでまた膨らもうとする。

そして自然治癒力を使いながら肺が元の状態に修復されるのを待つという

地味な治療法である。

もう白い天井は見飽きた。

しかし、気胸(自然気胸なんてのもある)など初めて聞く名前も多く勉強になった。

Dcf00005

12日間の相棒。トイレも売店も寝る時もいつも一緒。 トホホ

勉強といえば他にもある。

入院して初めてわかる、元気に働けることのありがたさ。

健康は当然のことじゃないんだ。

そんなことなど忙しさにかまけてあまり考えることもなかった。

入院中お世話になったお医者さん、看護士さん

そして毎日通って世話してくれた家内に感謝したい。

また、貴重な自転車関連本を持って病院まで見舞いに

来てくれたM氏ありがとうございました。

怪我して失くしたものもあったが得ることも多かったこの12日間。

少しずつ体力を元に戻し、また自転車イベントやツーリングを楽しみたいと

思う。

まったくの余談だが、乗っていたパリ・カーボン号はほぼ無傷であった。

バーテープがめくれSTIレバーが左右ともに少し削れた程度。

フレームには一切キズがない。

不思議なり。

あまりに綺麗にこけたため衝撃は全部身体で受け止めたということか。

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自転車」カテゴリの記事

コメント

最近更新がなかったので、どうしたのかな〜と思ってました。私もいわきクリテはDNSでした(^_^;)今日も雨に降られながら130キロ走りました。確かに苔みたいなのは危ないですなぁ(´Д`)あのコースでは結構落車してる人がいます。私も週に二回くらい走るので気を付けます。とにかく無理せずにお大事にして下さいね〜(^.^)

ピナ男さん、こんばんわ♪
リーダーから連絡を頂いたときは・・・唖然∑q|゚Д゚|p
大丈夫でしたか?

退院の連絡を頂いたのでとりあえず安心しました。
来週の菅生は3人でピナ男さんの分も頑張ります!
応援よろしくお願いします(笑)

体が資本、早く元気になってまた一緒に走りましょう!

刃斐波ロバートさん
コメントありがとうございます。
そうですか あのコースは落車が多いのですか。
知りませんでした。今度は私も気をつけますね。
ところで雨の中130kmって一体どんなイベント?
それともツーリングでしたか。
いずれにしても無事のご帰還何よりでした。

ピナ男さん、退院おめでとうございます。
大変でしたね!
ヘルメットの傷を見て改めて実感・・・。
とにかく無事でなによりですヽ(´▽`)/
私も自転車に慣れてきたころなので、改めて気を引き締めて自転車に乗らなくては!と思いました。
SUGOはピナ男さんの分も頑張って走ります!!

驚きました。わたし双葉駅で思いっきり転倒したときのことを思い出してしまいました。ところがそんな事とは比べものにならないほど大変な目に遭われたんですね。自転車に乗っていれば多少なりともコケるリスクはあるのでしょうし、スポーツにケガや故障もつきものと言えばそうでしょうけれど、今回はとても重傷だったんですね。無事退院なされたということで、ひとまず安心はしましたが、奥さまもさぞやご心配だったのではなかったでしょうか。一日も早い完全快復を祈っております。

落車の情報を聞き付け、とっても心配していました><;
自転車と侮ってはいけないのですね。
私の場合、めっちゃのんびり走行なので、転んでも擦り傷
くらいで済んでしまいますが^^;
退院したとは言え、お体お大事にして下さいね。
相馬ポタ以来、ご一緒してない気がしますが、しっかり完治
した際には、また一緒に遊んでやって下さいヽ(*^^*)ノ

重傷とはいえ、ご無事で退院なされたようでおめでとうございます。
驚いてしまいました。落車…そんなことがあったとは。
それにつけても、ヘルメットって大事ですよね。
日頃から安全に気を配っていたピナ男さんだからこそ、
大事故に繋がらなかったとも思いました。
「気胸」は学生時代、友人が「自然気胸」になりまして手術しました。
わたしは当時から「ききょうや」と呼ばれていましたので、
「ききょう」つながりで手術の様子なども覚えています。
そのときも術後も治療に時間がかかりました。
ピナ男さん、大変でしたね。無理せず復帰できるようお祈りします。

よっちさん
どうもご心配おかけしました。
また元の生活に復帰できました。
残り少なくなってきたチャリシーズン目一杯楽しみましょう。
SUGOはとりあえず写真班で活躍します。

いとこさん
ご心配かけました。
ヘルメットは大事ですね、やはり。
再認識しました。
ビンディングで足を固定してる場合は特に重要だと思います。
こけるとそれこそ「頭にきます」。
SUGOですが写真班にて参加させていただきます。
“最後の坂”は要注意です。

kojiさん
ご心配おかけしました。無事退院できました。
自転車とはいえ30km/hで転ぶとそれなりに怪我しますね。
これが峠の下りで50~60km/hだったらと思うとぞっとします。
双葉駅でのkojiさんの怪我ですがコブが出来て大丈夫か?と
思いましたがちゃんと完走されてさすがだとあの時思いました。
自転車乗る人は増えてますがロードバイクの場合は講習会も
必要かとちらりと思いました。

みーさん
侮ってはいけませんね。
考えて見れば峠の下りではすごいスピードが出るわけですから。
パニック時の対処法も常々必要かと思います。
グローブ、ヘルメットは当然ですが今回は剣道の胴備えがあればと
思いました。ヘヘヘ、なにしろ脇腹を打ったもので。

ききょうやさん
お馬鹿な私ですが、運転は乗物にかかわらず慎重だと思ってました。
自分は大丈夫というのが脆くも崩れ去りました。

それにしても乗ってた自転車がほぼ無傷というのも
今となっては嬉しいですがよくわかりません。
結局、生身の身体が全部引き受けたということで。

ところで、ききょうやさんの“ききょう”はどこから命名?
今度会った時にでもこっそり教えてくださいまし。

いま記事を見て驚きました!
落車されて重傷、入院されていたとは…!!
しかし、無事ご退院され何よりでございます。
少しずつ自転車に慣れて走行がナーナーになっている私でしたが、
常に事故とは隣通しであることを忘れずに、
自転車ライフを楽しんでいきたいと思います。

山ちゃん
お陰さまで退院できました。
自転車といえど油断は禁物ですね。
たしかに山ちゃんのおっしゃるナーナーが
有ったのかもしれません。
臆病すぎるのもどうかと思いますが
細心の注意は必要なんでしょうね。
あの時、剣道の胴をつけていればと本気で
思いました(笑)

しばらく更新が無かったのでどうされたのかと思っていたら・・・
私も去年落車して骨折しましたが、けがの間辛かった分、回復して自転車に乗った時はとてもうれしかったのをよく覚えています。
早く治って自転車に乗れることをお祈りしておりますよ~!

ti/22さん
コメントありがとうございます。
いわきクリテ参加の夢は絶たれました。
せめて望遠レンズにて写真撮影しようと思いましたが
それもかなわず。
病院のベッドの上でした。
来年は絶対走りたい、そう思います。

ピナ男さん、こんにちは。無事退院おめでとうございます^^
小坂峠でよっちさん、いとこさんに会ったとき、「ピナ男さんが落車した」と聞いていたので、ありゃー、と思ってたのですが、重傷だったんですね(;;
自転車での怪我、時には大怪我になることを改めて認識しました
自分も十分注意したいと思います
自転車もほぼ無傷だったようですし、ピナ男さんも治ってよかったよかった^^

PIXYさん
コメントありがとうございます。
おかげさまで無事退院できました。
実はあの日桑折のイベントを見学に行こうかという案も
あったのですが。
・・・と言っても後の祭り。
ただの打撲症だと思っていても念のため診察を受けた方が
いい場合もありますね。
これからの秋の自転車シーズン、お互い充分注意して楽しみましょう。

ピナ男さん!今落車の件知りました!それもただ倒れただけじゃなくて、手術までしていたとは。知らなかったとはいえ、失礼しました。
でも手術も無事済んで、カラダの自然治癒力でこれからはリカバーですね。

ボクも自動車との接触事故(大したことなかったのに)でヘルメットの大切さを知りました。
体調が戻っても安全運転でサイクルライフ楽しみましょう。

ピナ男さん!
ビックリしましたよ!

落車の末に、入院、手術だなんて。大変な日々を過ごされていたのですね。
完治まではまだまだ時間がかかるのでしょうが、ひとまず退院おめでとうございます!

入院すると、健康の大切さを強く感じますね。あと、奥さまの優しさも。

奥さまに心配をかけないように、無理せずにお身体大事にして下さいね。

103さん
ありがとうございます。
103さんもくるまと接触したんですか?
大丈夫ですか?

ヘルメットはいつも被っていますが
こういう時は「良かった被ってて!」と思います。
ついでに剣道の胴をつけておけば最高でしたが。

健康の大切さ、身にしみました。
少しずつ距離を伸ばしていきます。

みくまさん
コメントありがとうございます。
みくまさんも以前落車でけがされました。
その時の事を思い出しましたよ。
入院はつらいですよね。
色んな方に自分は支えられているんだなと
改めて思いました。
みくまさんも運転気を付けてください!

ピナ男さんへ
その後のお具合、いかがですか?だいぶ元気になって来ていらっしゃるようなので、安心かなと思いますが。
落車は僕らにも何時襲いかかってくるやも知れません。気をつけて乗っていたとしても、転ける時は転けますから、、、僕も菅生でこけないよう、気をつけながら撮影したいと思います。
ピナ男さん、転け方もうまかったのでしょうね、、、やはりオフロードバイクはためになっているのかと、、、

mattoshiさん
お気遣いありがとうございます。
昨日、抜糸できました。
オフロード走行でもリアが流れるのはなんとか制御できますが
フロントはどうしようもなく。
下手と老化が一緒に来たのでしょう。
写真は私も撮ります。
人の写真を撮ってばかりのmattoshiさんですので
今度は私がパシャ パシャ撮ってあげますよ。

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